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カルマとは
カルマとはサンスクリット語で、日本では中国から輸入された「業」という文字を当てています。
簡単に言えば、魂にくっついてしまっている「悪癖」のこと。
ある意味「魂の負債」ともいえるものです。
日本でもよく使われる「自業自得」、つまり、「自分が外へ出したのものを自分が受け取る」という宇宙の法則のことをカルマと呼んだりします。
カルマの仕組み
たとえば、Aさんは今回の人生で人を一人殺害したとします。
「人を殺した」という行いは、人間世界(3次元世界)では「罪」として裁かれます。
そして、刑に服して完了すれば罪は償ったとみなされれる。
しかしエネルギーの世界(5次元)では、人の行いを「善悪」や「良し悪し」で裁いたりはしません。
その代わり、自分がしたことと同等の経験を、自分が受け取ることとなります。
次回の人生、あるいはいずれかの時点で、Aさんは自分が他者を殺害したのと「同等の経験」を自分が受けることとなります。
それがカルマの法則(因果応報)の仕組みです。
カルマを解消する方法
このエネルギー的負債(カルマ)を処理する方法としては、以下の二つがあります:
- 自分のしたことを自分が受ける(今度は自分が誰かに殺害される)
- 善行(プラスの行い)を積んで相殺する
2.の善行を積むとは、たとえば:
- 殺人を犯した人が自分の行いを悔い改めて、家族を殺された遺族のケアやサポートに廻る
- 親を殺された遺児の面倒をみる
- 殺人を犯してしまった人の心理療法に携わる
などのことを指します。
何かしらプラスのエネルギーを放出することで、負のエネルギー(カルマ)を相殺することを意味します。
カルマを認識する
今回の人生で、あまりにも理不尽に何かしらの被害に遭っているケースでは、それがその人のカルマである可能性が高いです。
記憶にはなくても、過去生のある時点で今誰かに自分がされていることと同じことを誰かにしているのです。
たとえば、Bさんは今回の人生で毒親から虐待されながら育ちました。
するとほぼ間違いなく、いずれかの人生でBさんは自分が誰かを虐待した経験を持っています。
「虐待」がBさんのカルマです。
「親を選んで生まれてきた」という考えに拒絶感を持つ方は、カルマの真意を理解していないのです。
私たちは誰しも、自分で親を選んで生まれてきています。
理由は、それが自分のカルマ解消に必要なことだから。
そのことを明確に自覚することが、カルマ解消の第一歩です。
受け入れ、癒し、赦すことでカルマは解消する
自分がどれほどひどいことを他者に対してしたのかを、真正面から見据えることは簡単なことではありません。
実際、大きな痛みを伴います。
そのため、多くの人はこの部分から目を逸らし続けます。
自分が他者を虐待してひどい目に合わせたと認めるよりも、自分が被害者を演じていた方が楽なのです。
私自身、その中に長いこといたので気持ちはとてもよくわかる。
ですが、それではカルマは解消しません。
カルマを解消するためには:
- 自分が相手に与えたダメージと痛みを真摯に受け止める
- 自分は他者を傷つけたと認める
- 他者を傷つけてしまった自分を責めずに理解する(そうしてしまった理由が必ずある)
- 自分の傷を癒す(他者を傷つけるに至った原因となる傷)
- 悔い改め、自分を赦す
- 自分に危害を加えた相手を赦す
このプロセスを経ることが必要です。
自分や相手をジャッジして裁いたりするのではなく、責めるのでもなく、ただありのままを淡々と見て受け止め、思いやりと理解を持って悔い改めるのです。
悔い改めるとは、心を入れ替えて悪行のサイクルから足を洗うと決めること。
改悛する。
最初に取り組む必要があることはインナーチャイルドの傷を癒すこと。
このステップには数年を要しますが、チャイルドが癒えれば後のことは自ずと解消へ向かいます。
集合のカルマ
カルマには、個人や家系のカルマの他、集合のカルマもあります。
日本人の集合意識の中には、「上下意識」というカルマや、「恥の意識」による自死(エゴ)というカルマがあります。
日本人は、他者との間に「上下関係」を作りやすい民族です。
先輩、後輩、同期、という風に、他者との間に上下の関係を作る。
これは、日本と韓国特有のもの、儒教の影響を強く受けている地域特有の文化です。
集合に根差したカルマの解消も、近年進んできました。
日本社会のあちらこちらで膿が噴出し、上下関係や性的搾取の闇が表沙汰となっている。
これら膿だし期間を経て、人類の集合意識は浄化され、新しいパラダイムへとシフトしていきます。

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