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ネイタル・チャートで相性を読む
一般的に、占星術で「恋愛関係」を読むときには、火星と金星のアスペクトを見ることが多いです。
自分の火星か金星、相手の火星か金星がソフト・アスペクトを形成している場合、恋愛関係になりやすいと言われます。
ここでは話を分かりやすくするために、合(0°)、セクスタイル(60°)、トリン(120°)をソフト・アスペクト、オポジション(180°)、スクエア(90°)をハード・アスペクトとしています
合(コンジャンクション)は流派によってはハード・アスペクトに分類される場合もあります。
「天体同士のセックス」とも呼ばれるように、相手と自分の境がないほど一体化してしまう相性を意味しています。
関係性としては良好ではあるものの、依存や甘え傾向、癒着傾向があり、カルマの一種となることも確か。
いずれにしても火星と金星の場合、「一時的な恋愛」の意味合いが強いです。
生涯の伴侶となるような深く長い関係性を読む場合、太陽、月、ACS、DCS、土星、サウスノード、ノースノードの各アスペクトを読み込んでいく必要があります。
自分の太陽と相手の月、またはその逆がソフト・アスペクト、もしくは合やオポジションを形成している場合、結婚するケースが多いと言われますね。
私の個人的経験では、自分の太陽もしくは土星、相手の太陽もしくは土星がシナストリーで何等かのアスペクトを持っている場合、結婚する(長期に渡るパートナーシップとなる)可能性が高まると思っています。
アスペクトがソフトでもハードでも土星が絡む場合、長い付き合い(ソフト・アスペクト)、もしくは腐れ縁(ハード・アスペクト)になりやすい。
「宿命的な出会い」はノードで読む
すべての人と人との出会い、ご縁は運命です。
しかしその中でも、「宿命的な出会い」とも呼ぶべきものが存在しています。
相性が良いとかその程度のものではなく、
「出会う確立が高く、出会うだけの重要な意味を持つ」
というご縁を持つ相手。
たとえば、親と子の縁はまさしく「宿命」。
切っても切れない縁で結ばれています。
これはシナストリーチャートのノードで読んできます。
宿命のアスペクト
自分の太陽か月が相手のサウスノードと合(コンジャンクション)。
このケースでは、過去生において夫婦もしくは親子といった心理的に極めて近しい間だったことがわかります。
太陽か月とノードが合という時点でかなり強いご縁と言えます。
太陽とサウスノードが合
仮に「太陽とサウスノードが合」の例を取り上げてみます。
太陽を持つ側はノード側にとって、過去生において父親もしくは夫など「頼れる男性」であったことを意味します。
または、師と弟子のような関係だったことも考えられる。
自分の成長に必要なことを教えてくれるメンターのようなイメージ。
ノードを持つ側が、出会った瞬間から「強烈に懐かしい」感じを太陽を持つ相手に対して抱きます。
ノード側から見た太陽は、「自分をわかってくれるよき理解者」と感じられることが多い。
一方、太陽から見たノード側は「愛しい」感じを抱きやすい。
庇護欲に加えて絶対的な安心感と信頼感を覚えやすい傾向にあります。
月とサウスノードが合
次に「月とサウスノードが合」の相性。
月を持つ側はノード側にとって、過去生において母親か子供など「身近に愛情を注ぐ対象」であったことを意味します。
血縁ばかりとは限らず、例えば子供と乳母とか、ベビーシッターのような関係性もあり得る。
情緒的に深く養育的な繋がりを持っていた相手という意味です。
ノードを持つ側が、出会った瞬間から「強烈に懐かしい」感じを月を持つ相手に対して抱くことは太陽と同じです。
ノード側から見た月は、「愛情をかけたい相手」と感じられることが多い。
一方、月から見たノード側は「慈愛」を感じやすく、無条件の愛を注ぎたくなる対象です。
アスペクトがスクエアやオポジション
アスペクトがスクエアやオポジションな場合は、互いに敵対もしくは反目し合いながらも魂を磨き合う関係性となりやすい。
たとえば、母親に愛されたかったけど早くに死別してしまったとか、親に虐待を受けて育ったとか、極限的なケースで言えば、殺人犯とその被害者家族、といった関係性が想定されます。
お互いに相手の存在があるからこそ、魂を磨いてカルマを解消していけるような関係性。
たとえば、敢えて相性の悪い親の元に生まれ、カルマの解消に取り組んでいるケースは多々見受けられます。
この場合、愛する能力のない親から愛を受け取ろうとする執着を手放し、自分で自分を愛することによって精神的に自立することで、カルマは解消へ向かいます。
次の記事では「ノードで読むカルマ」について書いていきます。

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