私たち人間同士を、「遠ざける要因」と、「結びつける要素」があります。
目次
遠ざける要因
- 偏見
- ジャッジメント
- 怒り
- 無理解
- 恥
- 劣等感
- 怖れ
- 不信
- 支配・コントロール欲
- など
自分や相手の中にこういうエネルギーが沢山あるとき、人と人の間には、大きな溝が存在しています。
表面的な付き合いだけならいいけど、それ以上には進めない。
たとえば、恋人から裏切られた経験を持つ人は、その経験を元に未来を予測する傾向を持ちます。
新しい恋人ができても、「この人も自分を裏切るに違いない」というフィルター(色眼鏡)を通して見てしまう。
不信感に囚われたり疑心暗鬼に陥って、無意識のうちに相手を遠ざける言動を取ってしまう。
結果的に、相手との関係が壊れてしまいます。
「無理解」も、人と人を断絶します。
ある人は、生涯を専業主婦として生きた自分の母親の生き方は「理解できない」と言いました。
「なぜあんな生き方で甘んじているのか」。
私たちの親世代は、今の時代のように何でも自由に選択できた時代ではありません。
職業を持つ女性はまだ珍しく、田舎であれば、20代前半で適当な人と「縁組」してもらって家庭に入り、主婦やパートで人生を過ごすのが「普通」だった時代。
当時は女性が一人で生きられるほど世の中は開けていなかったし、年ごろの女性に部屋を貸してくれる大家さんは少なかった。
だから、私は、自分の親世代の女性が私とは「違う」生き方をしていることは「理解」できます。
本当の意味ので共感とは
巷で言われる「共感」という言葉。
「あなたの気持ちわかるよ」「私も同じ気持ちだよ」という意味ではないんですよね。
すべての人の気持ちと同じになれることはないわけなので。
ずっと以前、私にこんな風に言ってくれた香港人女性がいました。
「百瀬さんには、私にはわからないご苦労が沢山あることと思います」
これがつまり、本当の意味での「共感」ということだろうと、その時に私は思ったのです。
「私はあなたではないから、あなたと同じ気持ちにはなれない。でも、あなたにはあなたのご苦労があることは、わかってますよ」
こんな温かい気持ちを伝えてもらったことは、それまでありませんでした。
すべての人を理解できるわけではない。
すべての人と同じ気持ちを持てるわけではない。
だけど、相手は自分と違うことを認め、その上で、理解や思いやりをかけることは十分可能です。
結びつける要素
人と人を結び付ける要素もあります。
心を開いて誰かを信頼できるためには、勇気が必要。
そして、自分の中にある痛みを乗り越えなくてはなりません。
痛みがあると、相手を遠ざけたいと衝動的に行動してしまう。
その衝動を手放すためには、自分の痛みは、自分で感じなくてはならない。
それは、日々の生活の中で取り組むことです。
自分とは違う相手を理解したいと思う気持ち。
そこに「愛」がある。
すべての人に対してそれをする必要はありません。
でも、自分にとって大切な人に対しては、そうできる自分でいたいですね。
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