お笑い芸人の裁判沙汰に見る負の男性性と女性性の浄化

芥川龍之介の作品に、「藪の中」という小説があります。

1人の侍の死をめぐって、捕らえられた強盗、死骸の発見者の木樵り、強盗を捕らえた放免の話が語られる。また侍の妻は清水寺で懺悔をし、侍の死霊は巫女の口を借りて当時の有様を語る。しかしいずれも自分を中心に語り、話は核心部分で微妙に食い違う。真実は不明、すべては藪の中である。

私たち人間の「認知」は、少しずつ歪んでいます。

育ってきた環境や養育歴の中で、さまざまな刷り込みやトラウマ経験があるから。

人それぞれ物事の捉え方や感じ方が違う。

一つの出来事に関してそれぞれが「自分の立場から解釈したこと」を語っても、「真実」へたどり着くことはできない。

そういう真理を描いた作品。

最近、お笑い芸人が週刊誌を「名誉棄損」で訴えて裁判が始まろうとしています。

私が興味深く感じていることは、

  • 「性被害を受けた」とされる女性たちが「告訴」してはいない
  • 被害を書いた週刊誌が「告発」したわけでもない
  • 「性被害の加害者」として週刊誌に書かれた人が「名誉棄損で」「週刊誌を」「提訴した」

という点。

なかなかに、日本的ですな。

これがアメリカだったら、「性被害を受けた」と主張する女性らが、ストレートに「加害者」を「告訴」する流れとなるでしょう。

男性特有の利己主義

今までの世の中では、一方的に、男性の「都合のいい言い分」がまかり通ってきたという背景があります。

「男性の言い分」とは常に「利己的」「身勝手」なもの。

女性側からしてみれば、「それとはまったく別の言い分と事情」が常にあるわけです。

その事に関しては、こちらの漫画が参考になるかと。

【夫婦漫画】怖すぎ…! 食い尽くし系旦那に「私の分も残してね」と言った結果【第7話】

おそらく多くの人がこの「夫」の振る舞いに対して戦慄を覚えると思いますが、当の本人に「悪いことをしている」自覚も認識もゼロ

「すべて妻の責任」という理屈で、「自分が正しい」と信じて疑っていません

この夫の「言い分」を言語化してみるとすると、、、

僕は普段、妻子を養うために一生懸命仕事をしています。良い夫、父になれるよう、努力しています。妻に感謝の念を表すためにコーヒーを淹れて上げたり、妻が出産で入院していたときは、文句を言わず食事は自分で手配していました。それなのに、妻は不平・不満や嫌味が多いと感じます。僕にだって、妻に対して不満はあるんです。彼女はちゃんと指示を出してくれないし、僕に「察して動く」ことを期待しているようです。でも僕は超能力者ではないので、「察する」ことはできません。こんな妻に、なんて言ったらわかってもらえるでしょうか。

男性の中には、「女性を利用して自分のニーズを満たす」というどうしようもなく利己的な一面があります。

そうしても「許されるのが当たり前」と高を括っている。

それは女性側からしてみたら重大な人権侵害なのですが、男性にはその部分の自覚がないんです。

エゴが彼らにとって「都合の悪い部分」を覆い隠して見えないようにしているから。

男性は「自分は悪いことはしていない」と本気で思っていますが、今の時代、それはもう通用しません。

芸能界の性被害が訴えられる度に、男性陣は常に女性の「言質」(げんち)を盾にして保身に徹してきました。

彼らもバカではないので、うっかり証拠を残すようなヘマは踏まない。

でもほぼ9割以上のケースに於いて、女性側は男性や周囲から「そうした方がいい」と誘導されていたり、巧妙に仕向けられているという事実があります。

「〇〇さんが君のこと気に入ってるみたいでさ。飲み会に顔出してやってよ。君もこれからもこの業界でやっていきたいなら、その方がいいと思うな」

的な「空気」があるわけですよね。

でも、その部分は覆い隠されている。

それが男性のずる賢さです。

  • 利己的
  • 身勝手
  • 狡(ずる)い

このナルシシズムは、成長過程の中で男性が乗り越えなくてはならない「未熟さ」です。

そしてまた、女性が乗り越える必要があるものは、

  • No.と言えない迎合性
  • 犠牲者・被害者意識
  • 男に尽くしたいという共依存性

女性は男性に尽くしたりしては絶対にいけません。

なぜなら、尽くすと、男性は上でシェアした漫画の夫のようになるからです。

男性に好かれたり、愛されたい願ったりという依存を乗り越え自立することで、自分を守れるようになる必要があります

もっとも、多くのケース(元プロ野球選手とか俳優とか)に於いて、自分の問題が原因で妻子から愛想を尽かされて、一番大事なものをすべて失うという経験を通して「学ぶ」こととなる。

今回もまさしく、そういうシナリオですよね。

男性が大事なものを失いたくなかったら、やるべきことはただ一つ。

改悛して、自分の言動を改めること。

成長することです。

この騒動を通して、一気に、集合意識に根差している負の男性性と負の女性性の浄化が進むはずです。

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