薬師丸ひろ子さんのインタビュー記事を読みました。
その記事を読むうちに、「天職」や「天命」についてのインスピレーションが湧いてきたので、この記事でシェアしたいと思います。
目次
「女優」が天職だった薬師丸さん
薬師丸さんにとっては、「女優」が天職でした。
彼女が「天職」と巡り会ったのは14歳のとき。
天職に巡り会うにしては、かなり早い時期だと思います。
若い人たちにとって、薬師丸さんはお母さん役のイメージが強い人かも知れませんが、私の世代にとっては、「野生の証明」や「セーラー服と機関銃」。
当時、彼女が主演する映画は、軒並み数十億円の興行成績だったと言いますから、いわゆる「ドル箱女優」です。
ちなみにこの映画 ↓ は渡瀬恒彦のカッコ良さが際立っていて目が離せない。
自我の発露
角川春樹からは常々「いつ辞めてもいい。でももったいないぞ」と言われていたという。(中略)20歳になったときには、もう全然もったいなくないと思うようになっていた。(中略)苗場でのコンサートへ遊びにいった際、足を折ってもかまわないと存分にスキーをしたところ、すっかり心が解放されたのが、そのきっかけだった。
《それで、人に泣けと言われて泣く人生はやめにしよう。笑えと言われて、笑う人生はもう嫌だ。泣きたいときに泣いてやる。泣き方だって私が決めるんだ、みたいなこと思って》
『週刊文春』2005年12月8日号
薬師丸さんがデビューした14歳と言えば思春期真っただ中。
まだ自我が芽生え始めたばかりで、しっかりと固定されていない時期です。
ドル箱女優がスキーで骨折しては損害が大きすぎるので、危険を伴うスポーツは周囲から禁止されていたんですね。
それから6年を経て20歳になったとき、ようやく「これが私」というものを自覚して、周囲の言う事に従うのではなく、「自分を生きる」と決めた薬師丸さん。
「自分の意志に従って」生きることは、わがままでもなんでもありません。
人として当たり前のこと。
ただ、私たちを利用したい人たちが自分たちの都合で「わがまま」という言葉を使い、私たちを支配したいだけ。
私たち人間は、一人一人、自分の生きたいように生きる権利があります。
その事実に覚醒することを、霊的覚醒と呼んでいます。
壁にぶち当たる
そんな薬師丸さんにも、30代で試練が訪れます。
ただし、ずっと順風満帆だったわけではなく、作品に恵まれなかったり、壁にぶち当たったときもあった。ニューヨークによく行っていた30代の頃、人から紹介された現地のカウンセラーに「自分がなぜこの仕事をしているのかわからない」と吐露したところ、「何年やっているのか」と訊かれ、その時点で20年以上と答えると、相手は肩をすくめて「もう悩まなくていいんじゃない? もしこの仕事が嫌いだったら、とっくに病気になったりしてやめていると思う」ときっぱり言われたという。500ドルほど払ってほんの一言ではあったが、その言葉がその後の薬師丸を突き動かすことになる。
『週刊朝日』2006年2月3日号、『家庭画報』2022年1月号
日本の人たちは、過度な抑圧を強いられて生きているので、自分を見失いがちです。
自分の気持ちや感じ方を否定することを叩き込まれるから。
でも、アメリカ人にとってはそんなことおかしな話で。
「20年も続けてるってことは、それはあなたの天職なのよ」
普通にわかります。
人として成長する道が天職
天職・天命だからといって、何もかもがうまく行くわけではないです。
むしろ、道を歩む中で、試練がやってきたり、壁にぶち当たったりすることが沢山ある。
その一つひとつを乗り越えることによって、人として、魂として進化・成長できるような設計となっているのが天職です。
だから、楽をしたい、楽しいだけで終わりたい、フワフワ、ワクワクだけでいい、という方は、天職も天命も見つけられないと思っています。
嫌なことでも我慢してやれ、とか、苦労を買ってでもしろ、という意味ではなく。
好きでやっていることでも、壁はあるし、恵まれない時期もあるということ。
でもそれが一生続くわけではない。
若さや純粋さを失っていく30代後半。
20代の頃に思い描いていたようには進まない人生。
「私って何なんだろう」と向き合う機会が増えていく時期。
そこと真剣に向き合った人は、40代で訪れる「中年の危機」を通して、内面が統合と成熟へと向かいます。
自分のすべての要素を直視し受け入れるプロセスを経て、人間的に成長し、他者に何かを与えられる存在となり、全体に貢献していくのは50代以降になってから。
40代までは、その準備期間です。
すべての人が見つけられるわけではない
当サイトでご提供する各サービスは、クライアントの皆さんがご自身の本質を思い出し、それに忠実に生きられるようになることをサポートするものです。
ただ、すべての人が本質を見つけられるわけではない。
むしろ、そうではない人の方が多い。
自分の本質を掘り当てられるまでに、自分の中に入っている数々の痛みやマイナスエネルギーを解放していかなくてはなりません。
自分を解放し、自分と向き合い、
「自分はどう生きたいのか」
を真剣に自問自答し、答えを自分の心の中に見つけていく道のり。
外の世界に答えはないんです。
何を食べても、何を買っても、何をしても、どんな資格をとっても、どんな仕事をしても。
自分の心を自分で満たせなければ、満足することはありません。
私たちライトワーカーは、そのプロセスをサポートします。
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