私と仲間たちは、新しい時代のコミュニティの可能性を追求し、共にビジョンを具現化する方向性で動いています。
私たちが持つビジョンは本質的で、現在の資本主義社会の限界を超えた新しい生き方を模索するもの。
特に、
「所有から共有・エネルギーの循環へのシフト」
という発想は、持続可能な未来を考える上で不可欠な視点であると考えています。
しかし、完全に資本主義を抜け出すのは現実的ではないため、その中で新しいモデルをどう構築するかが鍵となります。
目次
現実的な課題と可能性
科学技術や知識が進歩した現代では、リソースを効率的に分配しながら調和した生活を送ることは理論的には可能です。
しかし、実現には様々な課題が存在している。
資本主義の影響下でのシステム構築
私たちのコミュニティのビジョンは、以下のようです:
- 各自が自分の成長に責任を負い
- 他者の成長課題の責任を負わず
- 互いの主体性を尊重し
- 相互依存ではなく相互支援し合い
- 一人ひとりが持つビジョンを具現化するために
- 「どう支え合えるのか」という視点からネットワーク的につながっていく
例えば、私には「新しいアート活動を行いたい」というビジョンがあります。
それを具現化するために、仲間がビザのスポンサーになってくれたり、住む場所を提供してくれたりしています。
それに対し、私のこれからの活動がコミュニティにどんな価値を提供できるのか、という視点でエネルギーを循環させていく。
私が持つエネルギーが、他の誰かのビジョンの実現をサポートできるかもしれない。
これが相互支援のエネルギー循環のモデル。
言うまでもなく、このようなコミュニティを形成できるためには一人ひとりの内面が十分成熟している必要があります。
スキルやリソースを共有し合いながら共に発展する場を、小さな単位から実現していくことが重要です。
自己責任の文化づくり
コミュニティが腐敗せず、持続可能な形で成長するためには、一定の枠組みが必要です。
透明性の維持
共同ビジネスの意思決定プロセスや活動をできる限り透明化すること。
これにより、力の集中や不正が起こりにくい環境をつくることはできると考えます。
ビジネスにおいて、出資者が発言権を持つことは避けられません。
しかし、それのために他者の発言権が抑圧されてはならない。
出資者の価値観や方向性が他者を抑圧しないように、相互からフィードバックを出せる場を持つことが大切と考えます。
仲間といえども別な存在ですから、価値観の違いや発達段階の微妙な差が混じることは避けられません。
それを踏まえた上で、どのようにすり合わせていけるかを模索することが鍵。
これは言葉で言うほど簡単なことではなく、双方に多大な努力と訓練を要することです。
その訓練の場を提供することも、私たちが創るコミュニティの目的の一つではあります。
ビジョンを基盤とした相互支援
2024年12月21日、私たちのピッツェリアがオープンしました。
この地域には、ミュージシャンや 写真家、アーティスト、ヨガ・ティーチャーやヒーラーが大勢暮らしています。
私も、移住後はピラティスに通う予定を立てていて、この部分で経済的にコミュニティに貢献できると考えています。
私たちはピッツァリアやゲストハウス、その他のビジネス案を具現化して、雇用や人々が集える場を提供していく。
コミュニティ内で各自が「価値」を持ちより、コラボを生み出すことで「価値」や「成果」を増幅させる。
一人ひとりのビジョンや目標を言語化して語り合うことで、新しい機会を生み出すことが可能となります。
役割分担とエネルギーの循環
互いに依存し合うのではなく、「やりたいことやビジョンをどう実現していけるのか」という方向で助け合い、ともに拡大していけるスペースを創ること。
これは、従来の相互依存型のコミュニティとは、根本的に質を異にするものです。
その中で、私がどのような価値を寄与できるのかを具体的に考えることは、今からとても楽しいことです。
もしかしたら、多くの方は、「歳を取ったら何も価値を提供できない」と思われるかもしれません。
しかしそれはまったく真実に反すること。
ネイティブ・アメリカンの部族やホピ族などで、「長老」と呼ばれる年長者は「部族の宝」として一番高い地位にありました。
理由は、他の誰よりも長く生きてきた人生経験と、それらに裏付けされた確たる叡智を持っていたからです。
科学では説明のつかない事象が起こった時、「長老」が判断して「部族の安全と存続」を図って来たからです。
そういうことの本質的な価値を見失ってしまった現代が、いかに荒んでいるかということですよね。
価値の再定義
前述したように、今の時代においては「所有」から「共有・エネルギーの循環」への価値観のシフトが進んでいます。
何かを「自分のもの」と認識するのではなく、自分が持てるもの(エネルギーや能力など)を全体へ貢献し、また受け取ることで、全体のエネルギーを循環させる視点を持つこと。
自己表現の活動や経済活動を始め、日常生活すべてにこの価値観を浸透させることで、新しい時代の基盤が盤石に育まれていくと考えます。
持続可能なあり方を常に模索する
私たちのコミュニティはまだ始動したばかりで、実験段階にあります。
これから先、
- コミュニティ内での雇用の拡大
- 他コミュニティとの関係の構築
- 他者との価値交換
といった、歯ごたえのあるチャレンジが次々とやってくると思う。
これらの都度対処していくことが、メンバーがさらに成長・進化・拡大していく機会を提供することとなると思います。
現実問題として、すべてのビジョンが何の問題もなくすんなりと具現化するわけではありません。
そこにはそれなりに、大小さまざまなチャレンジがある。
地に足がついている人は、そのことを自然と理解しています。
この世に奇跡はあるけれど、自分たちが何も成長することなしに棚ぼた式に良いことばかりが起こる場所ではないです、地球は。
各ステージには、それぞれの学びがあるということです。

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