メタフィジカル

【保存版】「自我」と「エゴ」の違い

「自我」と「エゴ」は似ていているようでいて、実際には別のものです。

  1. 「自我」とは「これが私」という自意識のこと
  2. エゴとは心理的な防衛機能のこと

自我は「自分はこういう人」という意識

「自我」とは簡単に言えば「これが私」という意識。

「他者」と「自分」を区別できる意識のことです。

生まれたばかりの人間にはまだ自我がなく、母親と一体化した状態で生きています。

そのようにして、この世界での「安全」を確保しようとします。

「いやいや期」は自我の芽生え

思春期に入ると、親と自分は「別の存在」であるという意識がより強く芽生え始めます。

親のいいなりだったこれまでの自分を否定し親の干渉を退け「精神的な自立」を目指します。

健全な自我を持った大人へと成長する過程で、大変重要な時期です。

自分は・・・

  • これが好き
  • これが嫌い
  • これしたい
  • これはしたくない
  • こう感じる(快・不快)
  • これが大事
  • それはどうでもいい

こうしたことすべてが「健全な自我」の範疇です。

日本では自我をハッキリさせることを「我が強い」といって、「好ましくないこと」と捉えます。

そして、自分の意志に従って生きることを「わがまま」と捉える。

しかし、それは大変不適切なこと

健全な自我を育くむことは、他者との間に 健全な線引きをする上で必要不可欠です。

境界線テスト

あなたがどれくらい境界線が引けているかを測ってみましょう。

1 / 20

あなたのパートナーは見栄っ張りで、すぐにカードを切って他人に奢ろうとします。あなたは:

2 / 20

あなたの10代の子供はスマホが大好きです。料金を支払っているのはあなたです。子供はあなたが使用量をチェックすることに抗議してきました。こんなときあなたは:

3 / 20

あなたはレストランで食事をしています。 近くのテーブルの人たちがお酒を飲んで大騒ぎし始めました。あなたは食事や会話を楽しむことが出来ません。こんなときあなたは:

4 / 20

家族や親せきの中には、あなたの私生活 について詮索し、聞いてもいない余計なアドバイスをしたがる人たちがいます。お盆や正月が憂鬱です。こんなときあなたは:

5 / 20

友人の一人が、人が大勢集まる場所であなたに関する不適切発言を連発し、あなたは気分を害しました。こんなときあなたは:

6 / 20

家族の一人が「今月は財布が厳しい」と 言ってきました。もうすでに何度かお金を貸しています。今回は「子供に自転車を買ってやりたいから1万円貸して欲しい」と言っています。あなたは:

7 / 20

友人があなたの家へ子連れで遊びに来ました。目を離したすきに、子供があなたの家具に落書きしました。友人を見ると、悪びれた様子もなく笑っています。こんなときあなたは:

8 / 20

あるセミナーを受講中に、講師がクラス全員の前であなたの短所を批判し、あなたは居たたまれない気持ちになりました。こんなときあなたは:

9 / 20

同僚の仕事の納期が間に合いそうもありません。あなたに「手伝ってくれ」と頼んで来ました。あなたには同じく納期が迫った仕事があります。こんなときあなたは:

10 / 20

数人で旅行へ行きました。あなた以外の全員は、博物館へ行きたいと言いますが、あなたは行きたくありません。こんなときあなたは:

11 / 20

上司があなたの仕事の成果を自分のものとしてプレゼンしていることを知りました。こんなときあなたは:

12 / 20

あなたのアパートで飲み会をすることになりました。会がお開きになってみんなが帰る頃には、家の中はひどいありさまになっていました。こんなときあなたは:

13 / 20

海外旅行へ出かけてヒッチハイクにチャレンジしました。たまたま乗せてもらったのは若者たちの車で、スピード違反や危険運転を繰り返し、あなたは生きた心地がしません。あなたは:

14 / 20

何か月も会っていない兄弟姉妹が、ランチの約束をドタキャンしてきました。「近いうちに埋め合わせする」と言っていますが、ドタキャンされたお陰でスケジュールが空いてしまいました。あなたは:

15 / 20

子供の学校のPTAで代表者を選出しなくてはなりません。立候補する人は誰もいません。あなたも忙しくて余裕がありません。こんなときあなたは:

16 / 20

親しい友人から連絡が来て、「仕事で嫌な ことがあったので、今夜飲みに付き合って欲しい」と言われました。あなたにはすでに予定があります。こんなときあなたは:

17 / 20

あなたの同居人は仕事が忙しく家事を全くしません。あなたが一切の家事を担当しています。あなたの中に不満が蓄積しています。こんなときあなたは:

18 / 20

ようやくプロジェクトが片付き、待ちに待った休暇へ出かけるところです。ところが、こんなときに限ってクライアントから急ぎの仕事の依頼が入りました。あなたは:

19 / 20

あなたの息子はお酒が好きで、毎晩晩酌をします。今日も夕食前にビールを 開けて飲もうとしています。こんなときあなたは:

20 / 20

上司から、あなたのミスではないことに関して「謝罪するように」と言われました。あなたは自分が悪いとは思いません。こんなときあなたは:

あなたのスコアは

0%

境界線がうまく引けない方はこちら ↓

先進諸国においては、子供が自分の好き嫌いを表現すること、親と異なる価値観や意見を持つことは、完全に認められています。

日本では親の干渉が強く、子供の反抗期がうまく行かず、大人になっても心理的に親や家族から自立できない方が大勢いらっしゃいます。

経済的に親から自立しているからと言って、心理的・精神的に自立できているとは限りません。

いくつになっても親の価値観に従っていたり、結婚その他の承認を親から得なければ自由にできないと感じているのなら、まだ親と臍の緒が繋がっているのです。

親からの自立がうまくいかないと、自我が弱くなります。

近年クローズアップされている8050問題も、この辺りに要因があります。

エゴは防衛機能

一方エゴは、「自分を痛みから守るために分裂した人格」のこと

社会の中で恙(つつが)なく生きていくためのアヴァター人格とも言える。

「自分を守ろうとする防衛機能」がエゴ

恋愛において、自分が傷つきそうな局面になると、傷つく前に心のシャッターを下ろして立ち去ってしまう「回避性」はエゴの一種。

他者の問題に首を突っ込んで問題を「解決してあげる」ことで自分の価値を確認したい「共依存」もエゴ。

お世辞や社交辞令を使うのもエゴ。

建て前もエゴ。

幼少期から今までに身に着けた生存戦略です。

エゴの働き

多くの方は、事実をありのままに見据える強さを持ちません。

ありのままに自分を見ることは、大きな痛みが伴います。

「私(僕)は、優しすぎるのかもしれない」という言い方をして、自分の問題を誤魔化してしまいます。

自分にとってより都合の良い解釈に置き換えることで、自らの問題行動を正当化します。

それは「優しさ」とは一切関係ない、自我の弱さの問題

これがエゴの機能です。

健全な自我がしっかりと発達している人は、自分の痛みを受け止められるだけの強さがある。

自我が未発達で弱い人ほど、自己防衛機能(エゴ)が強い

実務的なエゴの役割

エゴにはまた、機能的で実務的な側面もあります。

  • 会社で働く
  • 公共料金の支払いを行う
  • 不動産会社と交渉する
  • 着替える
  • 今日はどこへ行って何をするのか決める

すべてエゴが担っている仕事です。

エゴが強すぎるための生じる問題

エゴはあまりにも強くなりすぎると不具合機能不全として現れます。

  • 素直になれない
  • 大切なことを聞く耳が持てない
  • 自分の悪癖や悪行を正当化して反省できない
  • 自分の弱さを守るために大切な人たちを傷つけてしまう
  • 新しいことにチャレンジできない
  • 成長しない
  • 成長しないことを正当化する
  • 自分の責任を認めず負わない
  • 他者に責任を転嫁する
  • 本当の自分がわからなくなる

また、エゴが望んでいることが、本当の自分の望みや願いではありません。

  • モテるようになること
  • 愛され女子になること
  • 仕事で出世すること
  • 相手に理想のスペックを求めること
  • 見栄えの良い学歴や職歴を求めること

これらは自分の痛みを回避するために、エゴが採用している逃避手段に過ぎません。

自分以外のモノをアイデンティティとする

自我が弱い人は「これが自分」という意識をハッキリお持ちではありません。

そして、

  • 私は日本人
  • 私は〇〇大学出身
  • 私は▲▲の社員

このように、自分以外の何かを自分のアイデンティティとしてしまいます

そのため、自分とは違う価値観や意見をを持つ他者を、認めることができません。

たとえば、他者が自分の出身地や出身校について肯定的な意見を持たないと、まるで自分そのものが否定されたように感じます。

自我が健全な人なら、出身地や出身校は「自分」ではないと、正常な判断を下して、他者の価値観を受け止めることができます。

健全な自我を育んでエゴを統合する

エゴを統合するためには、健全な自我を育むことが必要不可欠

「自分はどういう価値観や哲学を持った人間なのか」を明確にし、それを貫いて生きることを日々の中で実践していくことです。

  • 自分はどんな人間で
  • 何をしたくて
  • 何はしたくなくて
  • 何が好きで
  • 何は嫌いで
  • この人生をどう生きたいのか

親や世間から刷り込まれたものはすべて手放し、自分の輪郭を明らかにすること。

それが健全な自我の育成へと繋がっていきます。

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