大学の入学式のとき、当時名物学長と呼ばれていた学長が、こんなことを仰いました。
「君たちは、もちろん学問にも励んで欲しいけど、できれば在学中に、沢山恋愛をしなさい。恋愛は人を成長させるから」
ここで言う恋愛とは、自分が誰かのことを好きになることを指します。
どれくらい大勢の異性から言い寄られても、自分が相手を好きになっていなければ、それは恋愛とは言いません。
本気で人を好きになれば、必ず、自分の内面に沢山の感情が湧き上ってきます。
なぜなら、頭で人を好きになる人はおらず、心(ハート)で人を好きになるから。
本気で誰かを好きになれば、必ず「心(ハートチャクラ)」が開いてくるからです。
逆に言えば、自分の中に感情が溢れてきているのなら、それは相手のことが気になっている、好きになりかけている、という意味。
- 嬉しい
- 楽しい
- 幸せ
- 安心
- 心地よい
といったポジティブな感情はもちろん、
- 嫉妬
- 痛み
- 恥
- 劣等感
- 怒り
- 絶望感
- 惨めさ
と言った、幼少期から今まで抑圧してきた負の感情も湧き上がってきます。
誰かを好きになって心が開けば、嬉しさや楽しさと一緒に、「痛み」も浮上する。
それは道理です。
誰かを好きになれば「心」が開く。
「心」が開けば、そこに入っている感情はすべて浮上してくる。
幼少期に抑圧した痛みが大きければ大きいほど、苦しさも大きくなる。
今まで心の痛みを感じないように、固く心を閉ざして生きてきた人であれば、大きな苦痛を伴う経験となります。
多くのケースで、自分の痛みを受け止めきれない女性は男性を責め、男性は再び心を閉ざして女性から立ち去ることで対処しようとします。
依存と回避性。
心がある程度健全な人であれば、自分の痛みは自分で受け止めて癒し、相手との関係を通して、自分を癒していくことができます。
誰かを好きになれば、むき出しの心と心でやりとりすることになります。
だから、何かあればすぐに傷ついてしまう。
それはある程度仕方がない。
致命傷さえ負わなければ、傷はいずれ癒えます。
2人の関係を通して癒しが進めば、傷つけあうことを止め、お互いに自由に愛のやり取りができるように成長していきます。
逆に、表向きは「付き合って」いても、感情が動かない、痛みを感じないというのであれば、相手のことを好きではないでしょう。
「誰かと付き合う」=恋愛、ではないんです。
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